背泳ぎのキックは股関節を意識しよう
背泳ぎでは、クロールと同様に股関節の動きを意識することが2軸泳法では大切になります。
ですが、ほとんどの人が意識していないのではないでしょうか。
しかし、股関節を支点にすることで腸腰筋が使えるようになれるのです。
腸腰筋というのは、脚を動かす時や姿勢を維持する時に働く下腹部にある筋肉で、股関節と腸骨、腰椎を繋いでおり、キックを打つ際に上手に使うことが出来れば泳ぎが安定してくるのです。
その為、腸腰筋を水面に持ち上げてくるような動きが分かると無駄な抵抗も減り、ストロークもキックも力強く打てるようになります。
そして、背泳ぎは足が沈まないことが基本になるので、キックの練習から行います。
水の抵抗を考えた場合、理想は約20センチ幅で股関節を支点にしたムチがしなるようなキックです。
しっかり打つ為には膝を深く曲げずに、横から見たら身体が真っ直ぐに伸びていなければいけません。
また、重心を左右に切り替えるローテションによる体のぶれを抑えることも大切です。
そうすれば骨盤が安定して、一つひとつのキックが確実に蹴れるようになれるからです。
それには顎をしっかり引いておくようにしましょう。
顎があがっていると体のバランスも崩れて、お尻が落ちて「く」の字のようになって、膝が折れた足先だけのキックになりますし、プルもぎこちなくなってしまいます。
以上のことをまとめると、背泳ぎでキックを打つ時にはももに力を入れるのではなく、下腹部あたりの腸腰筋を使ってコンパクトに行うようにし、ムチがしなるようなイメージで行い、足首から先はスナップを使って足の裏で水を押さえて弾くような感覚で蹴り込むようにするということです。
このように行えば、手を水中に入れても身体が沈まないボディポジションが出来るようになり、小さな力でも大きな大きな推進力が得られるでしょう。